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ホーム屋根は塗装したほうがいい?屋根塗装の耐用年数と長持ちさせるポイント

屋根は塗装したほうがいい?屋根塗装の耐用年数と長持ちさせるポイント

雨漏り修理

屋根は住まいを雨風や紫外線から守る大切な部分です。
しかし、常に過酷な環境にさらされているため、年月が経つと劣化が進みます。

そこで必要になるのが屋根塗装です。

「屋根は塗装したほうがいいの?」
「屋根塗装って何年くらいもつの?」
このような疑問を持つ方は多いでしょう。
この記事では、屋根塗装の必要性から耐用年数、長持ちさせるためのポイント、メンテナンス費用の目安まで、わかりやすく解説します。

1. 屋根は塗装したほうがいい理由

屋根塗装は単に見た目をきれいにするだけではありません。
屋根材を保護し、住まい全体を長持ちさせるという重要な役割を担っています。

1-1. 防水性を保つため
屋根は雨水から建物を守る最前線です。
しかし、塗装が剥がれたりひび割れたりすると、防水性が低下し、雨漏りの原因になります。
特にスレート屋根や金属屋根は、塗装が劣化すると水分が屋根材に浸透しやすくなり、
・屋根材の腐食
・下地の劣化
・建物内部への浸水
といった深刻な被害に発展する恐れがあります。

1-2. 紫外線から屋根材を守る
屋根は一年中、強い紫外線を浴び続けています。
紫外線は屋根材を劣化させ、ひび割れや色あせ、反りの原因となります。
塗装には紫外線を反射する機能があり、屋根材の寿命を延ばす効果があります。

1-3. 断熱・遮熱効果を高める
近年は、断熱・遮熱効果を持つ屋根塗料も登場しています。
これらを使用することで、夏場の室内温度上昇を抑え、冷房費を節約できるメリットがあります。

1-4. 美観を保つ
屋根は家全体の印象を左右します。
塗装することで色あせや汚れが目立たなくなり、新築同様の美しさを取り戻せます。

2. 屋根塗装の耐用年数は何年?

屋根塗装がどれくらい持つかは、使用する塗料の種類や屋根材、気候条件によって変わります。
ここでは代表的な塗料ごとの耐用年数を紹介します。

2-1. 塗料別の耐用年数
塗料の種類
特徴
耐用年数の目安
費用相場(㎡あたり)
アクリル塗料
コストが安いが劣化が早い
5~7年
1,000~1,500円
ウレタン塗料
柔軟性が高く、密着性に優れる
7~10年
1,800~2,500円
シリコン塗料
耐候性が高く、コスパが良い
10~15年
2,500~3,500円
フッ素塗料
耐久性が非常に高い
15~20年
3,800~5,000円
無機塗料
紫外線に強く、最長クラスの寿命
20~25年
4,500~6,000円

2-2. 屋根材による耐久性の違い
屋根材そのものの寿命も塗装の持ちに影響します。
屋根材の種類
特徴
塗装の目安周期
スレート屋根
軽量で一般的。紫外線に弱い
10~12年
金属屋根(ガルバリウム鋼板など)
サビに強いが防水塗装が必要
12~15年
瓦屋根(陶器瓦)
瓦自体は塗装不要だが漆喰補修が必要
基本不要

特にスレート屋根は塗装によるメンテナンスが欠かせません。

2-3. 気候条件でも変わる
沿岸部や積雪地域、日差しが強い地域では、屋根の劣化が早く進みます。
一般的な耐用年数より1~3年ほど短くなるケースもあります。

3. 屋根塗装を怠ると起こるトラブル

屋根塗装を長期間放置すると、以下のような深刻なトラブルにつながります。

3-1. 雨漏り
塗装の劣化により防水性が失われると、雨水が屋根内部に浸入します。
雨漏りが発生すると天井や壁がシミになり、大規模な修繕工事が必要になることもあります。

3-2. 屋根材の腐食・破損
特に金属屋根では、塗装が剥がれると錆びが発生し、穴が空くこともあります。
スレート屋根も水分を吸収してひび割れが進み、最悪の場合は葺き替えが必要になります。

3-3. 修繕費が高額化
塗装だけで済んだはずが、劣化が進むと
屋根カバー工法(重ね葺き):80万~150万円

屋根葺き替え工事:100万~200万円
といった大きな費用がかかります。
早めの塗装は結果的に費用を抑えることにつながります。

4. 屋根塗装を長持ちさせるポイント

屋根塗装は適切に施工すれば、耐用年数を最大限に延ばせます。
ここでは長持ちさせるためのコツを紹介します。

4-1. 定期的な点検
理想は5年に一度、少なくとも10年に一度は専門業者による点検を受けましょう。
小さな劣化を早期に発見すれば、大がかりな工事を避けられます。

4-2. 下地補修を怠らない
塗装前に屋根材の割れや釘浮き、サビをしっかり補修することが重要です。
下地補修を省略すると、塗装がすぐに剥がれてしまいます。

4-3. 高品質な塗料を選ぶ
コスト重視で安価な塗料を選ぶと、数年で再塗装が必要になります。
長期的に見ると、シリコン以上のグレードがおすすめです。

4-4. 信頼できる業者を選ぶ
施工不良があると、どんな高級塗料も効果を発揮できません。
国家資格(塗装技能士)を持つ職人が在籍している

施工実績が豊富

保証制度がある
このような業者を選ぶと安心です。

5. 屋根塗装の費用相場

屋根塗装にかかる費用は、屋根の広さや塗料の種類によって異なります。

5-1. 一般的な費用相場
屋根の種類
費用相場
スレート屋根(30坪)
50万~80万円
金属屋根(30坪)
60万~90万円
瓦屋根(漆喰補修込み)
30万~50万円

※足場代を含む場合

5-2. 費用を抑える方法
外壁塗装と同時に行う(足場を共有できる)

複数業者から見積もりを取る

季節のキャンペーンを活用する

6. 屋根塗装が不要なケースもある

すべての屋根が必ずしも塗装を必要とするわけではありません。
屋根材
塗装の必要性
陶器瓦
基本不要(漆喰補修のみ)
ガルバリウム鋼板
15年以降から必要
スレート屋根
必須(10年周期)

特に陶器瓦は塗装をしても効果がないため、漆喰や下地のメンテナンスに重点を置きましょう。

7. まとめ

ポイント
内容
屋根塗装の目的
防水性・耐久性を保ち、建物を雨漏りから守る
塗装の耐用年数
5~25年(塗料・環境条件により変動)
塗装周期の目安
10年ごとに点検・塗装が理想
費用相場
50万~80万円(30坪のスレート屋根)
放置リスク
雨漏り、屋根材破損、修繕費高額化
長持ちさせるコツ
定期点検・下地補修・高品質塗料・信頼できる業者

8. 結論:屋根は定期的に塗装するべき

屋根塗装は、単に家をきれいにするだけでなく、建物を長持ちさせるための重要なメンテナンスです。
特にスレート屋根や金属屋根は、塗装を怠ると雨漏りや腐食などの深刻なトラブルを引き起こします。
目安としては10年に一度の点検・塗装を意識しましょう。
適切な時期に塗装を行えば、大規模な工事を避け、結果的にコストを抑えることができます。

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